2022年の代かき&田植えが終わりました!

飯梨地区の田植え

5月28日〜5月30日にかけて、八なお米穀店で販売する『こしひかり』、『にこまる』の代かきと田植えを行いました。

『きぬむすめ』は、生産者の万場さんのところですでに田植えが完了しています。

万場さんは飯梨地区の中でも大規模にお米を生産されていて、非常に手際がよくとても驚かされました。今後の飯梨地区の農業をあり方なども非常に熱心に考えておられて、私も色々とお話しを聞きながら日々勉強させていただいています。

代かき(5月28日)

飯梨地区の中でも八なお米穀店がある周辺の地域は、田んぼに入れる水の給排水の影響を踏まえ、慣例で代かきの解禁日があります。

2022年については、5月28日に決まったため、5月28日に代かき、5月29日、5月30日に田植えを行うこととなりました。

早朝4時30分開始

翌日の田植えのために、14枚分の田んぼの代かきを1日でしなければならなかったため、朝4時半から代かきを行いました。

1日でやる必要はないのですが、例年中村家の田植えは一大イベントとして親戚なども集まって手伝ってもらうため、翌日の田植えに向け、できる限り多くの田んぼの代かきをしておきたいという事情がありました。代かきは店主の父と店主の2名体制で交代しながら行いました。

代かきの方法

代かきの方法は農家によって様々ありますが、図のようにまず入口から外周を2周し、次に中心を折り返しながら順に進み、端まで行ったら中心を今代かきした反対方向(最初の折り返しの重なったところを中心に)に折り返しながら進み、そして最後に外周を外側から2周します。

※見にくいですが、黒が往路、赤が復路となります。

イメージとしては、田んぼ全体を2度ほどトラクターで均すことになるので田んぼ1枚あたり1時間〜1時間半程度の時間がかかります。(小型のトラクターを使用している影響も大きいです。)

なので、基本的に屋根もないトラクターの上で1日中作業することとなります。

19時15分終了

途中、田んぼの高低差が高く水が入りきらない場所があったので、そこの高低を均すのに時間がかかってしまい結局2枚分は田植え当日に持ち越すこととなりました。最終的に完了したのは19時15分で日没ギリギリでした。

苗運び

代かきしている最中に親戚の方に手伝ってもらいながら、翌日の苗運びを行いました。田植え当日はバタバタするので、前日の夕方に事前に各田んぼに植える苗箱を苗代から移動させます。

水を含んだ苗箱はとても重くかなりの重労働で、体感では苗箱1枚で10kg以上の重さがあります。それを各田んぼに20〜30枚程度運んでいきます。

田植え(5月29日)

田植えは人手も多く、代かきほど時間はかからないのですが、毎年なにかしらのハプニングが起こるため、少し早めに5時にスタートしました。

田植えの方法

苗箱の苗を削ぎ取る

苗箱から苗を削ぎ取り、苗を運転手に渡して田植え機にセットします。

植え方

代かき同様、農家によって様々な植え方をしますが、まず、田んぼの侵入口の反対側面から折り返しながら侵入口側面に向け植えていきます。侵入口側面を1往復分ほど残した状態で手前側を1往復し、次に侵入口側面の外側を植え、奥側面を1往復し、最後に植え残した列を植えなが侵入口から出ていきます。

一般的には田起しのように、まず中を植えて最後に外周を2周植える方法が一般的ですが、この方法だと開始位置を決めるためのマーキング作業により1列分余計な時間がかかるので、事前開始位置を計測し目印を立てるなどする必要があります。その点、側面から植え始めることで、開始位置を気にせず植えることができるため、初心者でも植えやすい方法でもあります。

田植えは代かきより移動距離も短く、機械の速度も早いため、田んぼ1枚あたり30分〜1時間程度で植えることができます。

トラブル

やっぱり今年もトラブルが起きました^^;

14時頃です。右ターンの瞬間、田植え機の左前輪が脱輪してしまいました💦

誰もが田植え中止を覚悟しましたが、タイヤと本体を接続している1本のボルトが外れただけだったので、応急処置の結果、代替品のボルトを活用し、無事田植えを継続することができました。

田植え終了(18時)

トラブルもありまだ植えれていない田んぼが残り2枚分ありましたが、肉体的な疲労だけでなくトラブルによる精神的疲労が強く、残りは翌日にやることとなりました^^;

田植えを終えて

昨年まで大阪に住んでいてコロナ禍の2年間は帰省できなかったので久しぶりの田植えでしたが、事前に地域の生産者さんの手伝いをしていたこともあり、テンポ良く田植えをこなすことができました。

できれば機械植えだけでなく手植えもしたかったのですが、事業開始初年で余裕がなかったため断念しました。来年こそは田植えをしたことがない人や子供達を集めて手植えを行い、多くの人と収穫の喜びを分かち合いたいと考えています。

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